自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2023年7月9日日曜日

「神産巣日神」


神産巣日神(カミムスヒノカミ)<神皇産霊尊(カミムスヒノミコト)>


「古事記(こじき)」において、「高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)」に次いで誕生した三番目の神。「日本書紀(にほんしょき)」では、神皇産霊尊と表記している。また、造化三神(ぞうかさんしん)や別天(ことあま)つ神の一柱とされている。配偶神のいない独神(ひとりがみ)であり性別もないが、「高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)」を男性的な神格であるとするのに対して、神産巣日神は女性的な神格であると考える説もある。また、同じ性格を持つ二柱だが、高御産巣日神が高天原(たかまのはら。天)を中心として神話に関わるのとは対照的に、神産巣日神は出雲国(いずものくに。地)にまつわる神話に多く登場する。殺された「大穴牟遅神(オオナムヂノカミ)」を蘇生されるために「𧏛貝比売(キサガイヒメ)」と「蛤貝比売(ウムギヒメ)」を派遣したり、のちに国づくりを始めたら今度は「少名毘古那神(スクナビコナノカミ)」を派遣したり、「大気津比売神(オオゲツヒメノカミ)」の死体から生えた五穀を取ったりと、記紀神話では裏からサポートする役回りに徹している。出雲国風土記にしか登場しない神々の祖神として、出雲国風土記の至るところ(「生馬郷(いくまのさと)」や「楯縫(たてぬい)」など)にも名前が散見される。

出典:
神さま別に読む「古事記」「日本書紀」
古事記注釈 第一巻(ちくま学芸文庫)
古事記注釈 第二巻(ちくま学芸文庫)
古事記注釈 第三巻(ちくま学芸文庫)

作者ひとこと:
神産巣日神のデザインは、神産巣日神が生産や生成を表す神でもあるので、そこからイメージして巨大な妊婦の様な姿の女神や、地母神をイメージしたイラストにしてみました。

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