自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年2月4日火曜日

「水蛭子神」



水蛭子神(ヒルコノカミ)<蛭子神、蛭子命(ヒルコノミコト)、蛭児(ヒルコ)>

日本神話に登場する神。伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)の間に生まれた第一子である。しかし子作りの際、女神である伊邪那美命のほうから声をかけてしまい、それが原因で不具の子が生まれてしまった。そのため二柱は、葦で出来た舟に入れて流してしまう。次いで生まれた淡島(アワシマ※淡路島ではない)も、子供の数には入れられなかった。棄てられた理由について、古事記には「わが生める子良くあらず」とあるのみで、どういった子であったかは不明であるが、名前から、ヒルのように骨のない子のことだと言われている。あるいは、形を成さない胎児のことではないかと考える医学者もいる。日本書紀では大日孁貴(オオヒルメノムチ※またの名を天照大神)、月の神であるツクヨミ(月夜見尊、月読尊)の次に生まれたのが、蛭児であると書かれている。彼は三歳になっても足腰が立たず、天磐櫲樟船(アメノイワクスフネ※堅固な楠で作った船)に乗せて捨てられた。蛭児の次に素戔嗚尊(スサノオノミコト)が生まれて、何と三貴子の兄弟であった(ただし、日本書紀に三貴子という言葉は登場しない)。記紀には、その後の水蛭子の事は語られていないが、流れ着いたという伝説は日本各地に残っており、海の彼方の常世の国に渡ったとも考えられている。西宮神社の伝説では、摂津国西の浦(兵庫県西宮)の海岸に流れ着き、土地の人々は拾った彼を「戎三郎様(エビスサブロウサマ)」と呼んで大事に養い育てたと伝えられている。民間信仰においては、七福神の一人として「恵比寿(エビス)様」「恵比寿神」「戎大神(エビスオオカミ)」と呼ばれ親しまれた。豊漁や航海の安全、交易の守護神であり、また商売を繁盛させて富と幸福をもたらす福神として信仰されている。また蛭子、水蛭子と書いて「エビス」と読む場合もあるが、ヒルコとエビスを同一視する説は室町時代からおこった新しいものであり、それ以前に遡るような古伝承ではないが、古今集注解や芸能などを通じ広く浸透してきた。

出典:
Wikipedia(「ヒルコ」のページ)
神魔精妖名辞典(「水蛭子」のページ)
図解日本神話(新紀元社)

作者ひとこと:
水蛭子神のデザインは海月や蛭、クリオネやエイなどを合わせた様な軟体で、水の様に不定形なイメージの姿に描きました。

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