自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年2月11日火曜日

「久度神」



久度神(クドノカミ)<久度大神(クドノオオカミ)>

日本において信仰される神の一柱で、京都府京都市北区平野宮本町にある平野神社に御祭神として鎮まっている。平野神社の創建は延暦13(794)年、桓武天皇の平安京遷都に伴い、平城京の田村後宮から、平野の地に遷されたという。また、近年の研究によると、元々は桓武天皇の生母の高野新笠の祖神(桓武天皇外戚神)として平城京に祀られた神祠であったが、それが平安京遷都に伴って、平安京大内裏近くに移し祀られた事に始まると推測されている。現在の平野神社の本殿は四殿二棟からなり、第一殿に「今木皇大神(イマキスメオオカミ)」、第二殿に「久度大神」、第三殿に「古開大神(フルアキノオオカミ)」、第四殿に「比賣大神(ヒメノオオカミ)」の四座の神々が平野神社の御祭神である。久度神は、神名の「クド(竃、かまど)」に見えるように竃の神である。また、他の説では、高野新笠の母方の「土師氏(ハジウジ※後の「大枝氏、大江氏」)」によって祀られた祖神とする説、久度神が竃の神である事から、中国など東アジアに見られる、竃の神「竃王神」と見て、渡来神とする説もある。この久度神は、元々は「延喜式」神名帳に大和国平群郡の式内社として記載されている久度神社(奈良県北葛城郡王寺町)の祭神とされている。また、奈良時代末期から「臣籍降下(シンセキコウカ)」(皇族がその身分を離れ、姓を与えられ臣下の籍に降りる事)の制度が定まり、「源(ミナモト)」「平(タイラ)」「高階(タカシナ)」「大江(オオエ)」「中原(ナカハラ)」「清原(キヨハラ)」「秋篠(アキシノ)」「菅原(スガワラ)」の姓を賜る者が出てくる。平野神社の御祭神、四柱の総称である平野大神は、この八姓各家の氏神とされている。平野大神の中で久度神は平家の氏神であるとされる。また久度神は生活安泰にご利益のある神であるとされている。

出典:
Wikipedia
平野神社 オフィシャルサイト
週刊 日本の神社 第61号「松尾大社・平野神社」(デアゴスティーニ・ジャパン)

作者ひとこと:
久度神のデザインは、三つの目を持った神の姿に描きました。また、同じ様に竃の神であるとされる荒神(三宝荒神)などのイメージも入っています。

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