自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2021年3月15日月曜日

「マナナンガル」


マナナンガル

フィリピンに伝わる怪物、妖怪。マナナンガルは、「アスワン」と呼ばれる吸血鬼の内の一種である。マナナンガルは女性の吸血鬼で、日中は普通の人間の女性の姿をして人間社会に溶け込んで暮らしているが、夜になると背中から大きなコウモリの翼を生やし、そのコウモリの翼を生やした上半身を下半身から切り離して、獲物を探す為、夜空を飛び回る。マナナンガルは妊婦がいる家を見つけると、その家の屋根に取り付き、藁葺き屋根から柔らかく細長い舌を家の中に垂らして、家の中で眠っている妊婦のお腹に、その細長い舌を刺して、妊婦の血を啜る。また、その細長い舌を妊婦のお腹に刺して、更にそのまま子宮に穴を開けて胎児の血や心臓を啜る事もある。また同じ様にして、屋根から細長い舌を垂らして、妊婦の他にも、産まれたばかりの赤子や、子供達の血を啜って餌食にする事もある。また、マナナンガルは美女に化けて、その美貌によって人間の男性を誘惑し、誘惑された男性を人気のない場所まで誘い込んで、本性を現して襲い、その獲物の男性を生きたまま食べる。マナナンガルは人間の心臓や胃、肝臓といった内臓を好んで食べる。日中、普通の人間の女性として暮らしている時、マナナンガルは、まさか自分がマナナンガルである事など自覚していない場合もあるという。マナナンガルは、夜の狩りに行っている間、残された下半身を人気のない場所に隠しておく。マナナンガルを退治する場合は、まずマナナンガルが夜の狩りの間に隠しておいている、その残された下半身を捜すべきである。下半身を捜し当てると、下半身は立ったまま残されているので、その下半身の、上半身との切断面に、塩やニンニク、灰などを塗り付けると、やがて戻って来た上半身は下半身とくっつく事が出来ず、やがて日の出の日光に当たってマナナンガルは消滅する。

出典:
ピクシブ百科事典
Wikipedia(「フィリピンの神話上の生き物」のページ)
ファンタジィ事典

作者ひとこと:
マナナンガルのデザインは、背中からコウモリの様な翼を生やした、上半身だけの姿の女性の吸血鬼に描きました。

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