自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2022年7月12日火曜日

「キマイラ」


キマイラ<キマエラ、キメラ、キメイラ、カイメラ、シメール>

ギリシア神話に登場する幻獣、または怪物の一種。キマイラという名前は「牝山羊」という意味である。このキマイラは、巨人「テュポーン」と、テュポーンの妻である怪物「エキドナ」の娘である。キマイラは、ライオンの頭と山羊の胴体、蛇(または竜)の尻尾を持ち、口からは火炎を吐く。また、山羊の頭を持つ女性の姿で表される事もある。「イーリアス」では前半身がライオンで中程が山羊、後部が大蛇となっている。また、後代の絵画や彫刻では蛇の尾を持ち、胴から山羊の頭が飛び出したライオンの姿で表された。また、ライオンと雌山羊、蛇の三つの頭を持った怪物として描かれる事もある。このキマイラはリュキアに住み、カーリア王「アミソーダロス」に育てられた。キマイラは、口から吐き出す火炎によって、人間達が住む土地を荒らしていたとも言われている。キマイラは、天馬「ペーガソス」に乗る英雄「ベレロポーン」により、背中に矢を射られて退治された(ベレロポーンが鉛の塊をつけた槍をキマイラの口に差し込むと、キマイラは苦しさから火炎を吐いた。すると鉛が溶け、キマイラは窒息死した、とする説もある)。またキマイラは、父親のテュポーンが嵐の精であった様に、キマイラも嵐の雲の化身と考えられた。中世のキリスト教寓意譚では、キマイラは主に「淫欲」や「悪魔」といった意味付けを持って描かれた。12世紀の詩人マルボートによれば、様々な生物の要素を併せ持つ事から女性を表すとされている。この他、ライオンの部分を「恋愛における相手への強い衝動」、山羊の部分を「速やかな恋の成就」、蛇の部分を「失望や悔恨」をそれぞれ表すとされたり、その奇妙な姿から「理解できない夢」の象徴とされた。一般には、怪物の総称や妄想、空想を表わす普通名詞ともなっている。

出典:
Wikipedia
幻想世界幻獣事典(笠倉出版社)
図説幻獣辞典(幻冬舎コミックス)

作者ひとこと:
キマイラのデザインは、ライオンと山羊の頭を持った、ライオンの上半身と山羊の下半身の姿の怪物に描きました。尾は蛇になっています。

0 件のコメント:

コメントを投稿