自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2022年7月13日水曜日

「ケートス」


ケートス<ケートゥス、セタス>

ギリシア神話に登場する幻獣、または怪物、または神獣の一種。ケートスという名前は、鯨類やアザラシなどの「海獣」を意味するギリシア語である。またケートスは、個別の存在だけでなく巨大な海洋生物全般を指す場合もある。怪物としてのケートスは、大きく膨れたイルカや鯨に似た胴体に猪や犬に似た頭部を持ち、下半身は魚で、尾鰭は扇形で二つに割れているという姿をしている。または、竜(ドラゴン)や大蛇の様な姿をしているとも言われている。ケートスは、その頭蓋骨だけで12m以上、背骨は1キュビットの厚さがあり、横たわる骨格だけで象よりも高さがあったとされる(船と変わらないほどという場合もある)。このケートスの出自については、主神「ゼウス」ないし海神「ポセイドン」によって作られたとも、巨人「テュポーン」と、テュポーンの妻である怪物「エキドナ」の間に生まれたとも言われており、伝承によって差異がある。またケートスは、海に住む女神達「ネーレーイス」等を運ぶ描写がされる事例も少なくない。最も有名なエピソードに於いて、ケートスはポセイドンによって作り出され、エチオピア人の王国を崩壊させる為に送り込まれている。エチオピア王「ケーペウス」の妃である「カッシオペイア」が自らの美貌を誇示し、女神「ヘラ」や海のニュンペー達よりも美しいと吹聴した為、ポセイドンの怒りを買った。ポセイドンが仕向けたケートスを鎮めるには、ケーペウスとカッシオペイアの娘の「アンドロメダー」を生贄にするしかなく、アンドロメダーは鎖に繋がれ、海岸の岩に縛り付けられた。束縛されたアンドロメダーがケートスに喰われようとした所に、メドゥーサを退治した英雄「ペルセウス」が通りかかった。ケートスはペルセウスによって退治され(剣で倒されたとする話と、メドゥーサの首を突き付けられ石と化したとする話とがある)、アンドロメダーは救われ、ペルセウスの妻となったという。またケートスは、ヘーシオネーを救うためにヘラクレスによって倒される逸話もある。エトルリアに伝わったケートスは、死者の魂を来世に運ぶ[プシュコポンポス(魂の導者)]の役割を担った為、骨壷や石棺に多くのケートスやイルカや「ヒッポカムポス(海馬)」が描かれている。またエトルリア神話に登場する、海も含む水全般を司る神「ネタンス」は、ケートスを象徴した兜を持っている描写がされる場合がある。

出典:
Wikipedia

作者ひとこと:
ケートスのデザインは、背中に汐を噴く穴がある、海竜の様な姿の怪物に描きました。

0 件のコメント:

コメントを投稿