自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2022年7月19日火曜日

「スカマンドロス」


スカマンドロス

ギリシア神話に登場する神の内の一柱。このスカマンドロスは、海神「オケアノス」と女神「テテュス」の間に生まれた子で、小アジアのトローアス地方を流れるスカマンドロス川(現在のカラメンデレス川)の河神である。ホメーロスによれば、神々は「クサントス」と呼び、人間達は「スカマンドロス」と呼ぶとされ、トロイアの人々は河神・スカマンドロスを深く信仰したという。スカマンドロスは、ニュンペーの「イーダイアー」との間に「テウクロス」と、娘「カリロエー」「ストリューモー」「グラウキア」をもうけた。テウクロスはダルダノス以前にトローアス地方を支配したとされ、カリロエーはその子孫であるトロイア王「トロース」の妻となり、またストリューモーもトロイア王「ラーオメドーン」の妻となった。トロイア戦争では英雄「アキレウス」がスカマンドロス川でトロイア軍を殺戮した時、スカマンドロスは怒ってパイオニアの武将「アステロパイオス」に勇気を与え、アキレウスを討たせようとしたが、逆にアキレウスはアステロパイオスを討ち、更にパイオニア勢を殺戮した。この為スカマンドロスは人の姿となって現れ、川が死体であふれている事を非難し、川の外で戦うよう言った。しかしアキレウスは聞かなかったので、スカマンドロスは大水を起こしてアキレウスを押し流そうとし、トロイア兵に対しては水で覆って保護した。アキレウスは水の勢いに耐えられず神々に助けを求め、女神「アテナ」と海神「ポセイドン」がアキレウスを励ました。これによってアキレウスは川から抜け出して平野に向かったが、この大水で平野は水浸しになり、死体が浮き漂ったという。アキレウスに逃げられそうになったスカマンドロスは「シモエイス(シモエイス川の河神)」に助力を求めたが、女神「ヘラ」は鍛冶の神「ヘパイストス」に命じて激しい大火を起こさせた。これによって平野の水は乾き、死体が燃え、更に川の水が煮えたぎったので、スカマンドロスはたまらず降参したという。スカマンドロス川の水に髪や羊毛を黄金色にする力があった事から「クサントス(黄金色)」とも呼ばれ、女神「アフロディーテ」もパリスの審判を受ける前に、その水で髪を洗ったといわれる。

出典:
Wikipedia
コトバンク

作者ひとこと:
スカマンドロスのデザインは、体が水で出来ている、サメの様な姿の河神に描きました。

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