自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2022年7月24日日曜日

「カロン」


カロン<カローン>

ギリシア神話に登場する、冥界の河「ステュクス(憎悪)河」、あるいは、その支流である「アケローン(悲嘆)河」の渡し守。カロンは、夜の女神「ニュクス」と幽冥の神「エレボス」の間に生まれた息子である。カロンは櫂を持ち襤褸を着た、光る眼を持つ長い髭の無愛想な老人で、冥界の河を渡ろうとしている死者の霊を、獣皮で縫い合わせた小舟で彼岸へと運んでいる。その時の渡し賃は1オボロスとされ、古代ギリシャでは死者の口の中に1オボロス貨を含ませて弔う習慣があった。1オボロス貨を持っていない死者は後回しにされ、200年の間、その周りを彷徨ってからようやく河を渡る事が出来たという。カロンは、基本的に生者は船に乗せずに追い払うが、冥界の女王「ペルセフォネ」と結婚しようと画策した「ペイリトオス」と、彼を手伝おうとした「テセウス」は舟に乗せている他、英雄「ヘラクレス」が「ヘルメス(旅人・商人などの守護神)」の協力で冥界に来た際には、カロンはヘラクレスに力ずくで打ち負かされて出航を許し、吟遊詩人「オルペウス」が妻「エウリュディケ」を冥界から連れ出しに来た際には、カロンはオルペウスの竪琴と歌声に魅了されて言われるままに船を出しただけでなく、冥界の王「ハデス」の館でもっとその歌を聴こうとオルペウスの後に付いて行った。なお、カロンは、ヘラクレスを通した件では、これが元でハデスに罰せられ、1年間鎖に繋がれた。この他にも、父「アンキセス」から未来を聞く為、冥府に赴こうとした「アイネイアス」が巫女「シビュレー」の協力で、ペルセフォネに捧げる「黄金の枝」を持ってやって来た時は、その尊い贈り物に機嫌を良くしてアイネイアスを通し、「プシュケー」が「アフロディーテ(愛と美と性を司る女神)」から出された「エロス(恋心と性愛を司る神)」と結婚する為の試練の一つとして、「ペルセフォネの美しさ」をアフロディーテの化粧に使うため分けて貰いに冥界へ向かった時には、まず冥界に行く為に高い塔から飛び降りようとしたプシュケーに、その塔自身が助言し、口の中に渡し賃の貨幣を2枚含み、それぞれ1枚ずつを行きと帰りに使ってカロン自身の手に取らせる方法を使い、無事にステュクスを往復した。エトルリアの壁画では、カロンは、槌を持って頭に蛇の生えた姿で描かれている。カロンは、ダンテの「神曲」では、地獄界に登場し、「ダンテ」と「ウェルギリウス」を乗せた。

出典:
Wikipedia

作者ひとこと:
カロンのデザインは、手に櫂を持ち船に乗っている老人の姿に描きました。

0 件のコメント:

コメントを投稿