自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2023年7月10日月曜日

「宇比地邇神」


宇比地邇神(ウイヂニノカミ)<埿土煑尊(ウイヂニノミコト)、埿土根尊(ウイヂネノミコト)>


「古事記(こじき)」において、神世七代(かみよななよ)の三世代目の神として登場するのが、「宇比地邇神」と「妹・須比智邇神(スイヂニノカミ)」。「日本書紀(にほんしょき)」の本文や「先代旧事本紀(せんだいくじほんぎ)」においては、「埿土煑尊」と「沙土煑尊(スイヂニノミコト)」と表記される、四世代目の神である。また、別名として「埿土根尊」「沙土根尊(スイヂネノミコト)」も併記されている。日本書紀三段目の一書(あるふみ)においても、二柱で一対となる最初の神だ。ここから独神(ひとりがみ)ではなく、性別が誕生したことになる。ウヒヂニ・スヒヂニの「ヒヂ」「ニ」は、どちらも泥の意味を持つ。「ウ」と「ス」の差は不明だが、「植(う)える(埋めて固定する)」「据(す)える(動かないよう置く)」など、対立した形を持つ語が存在しているから、これも基本的な意味が同じで対偶形に仕立てたものだろう。ウヒヂネ・スヒヂネは、ウヒヂニ・スヒヂニの音転であり、意味は同じと思われる。

出典:
神さま別に読む「古事記」「日本書紀」

作者ひとこと:
宇比地邇神のデザインは、身体が泥や砂で出来た、巨大な男性神の姿に描きました。

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