自己紹介
このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。
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2018年6月5日火曜日
「空髑髏(クウドクロ)」
空髑髏(クウドクロ)
昔、荘子が楚の国を旅している時に野原で見つけた骸骨。荘子は馬から下りると、手に持った鞭で何気なく、その髑髏をコンコンと叩きながら語りかけた。「何とも無様な姿だ。節操ない放蕩暮らしのせいで病に冒されてこうなったか? 或いは、戦いに敗れて斧や鉞で首をはねられたか? はたまた、身内に打ち明けられないことでもして、首を吊ったのか? でなければ、食うに食えず、寒さに耐えられず果ててしまったのか? それとも、天寿を全うして往生を遂げたのか?」 しきりに語りかけたあと、その髑髏を枕に寝てしまった。そしてその夜半、荘子が枕にしていた髑髏が夢に現れ語りかけて来た。「君はまた口が達者だね。でも君の言うことは、全て君がいる世界だけの苦労だ。こちら側には、そんな難儀なことはないんだよ」などと荘子と髑髏が夢の中で問答した。
出典:
和漢百魅缶
子曰、君子求諸己、小人求諸人。 ( ̄ー ̄)ニヤリ
作者ひとこと:
空髑髏のデザインは、夢の中で雲に乗って現れ、荘子と問答した髑髏をイメージして描きました 頭に冠を被らせ、冠から垂れ下がっている布には、荘子と髑髏の問答が漢文になって書かれています。
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