神𩳁(シンチ)
古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の西山経に記されている獣。剛山という山に多く棲息する。神𩳁は人間の頭と獣の体の人面獣身の姿で、脚も腕も一本ずつしか無い。鳴き声は呻く様な声を発する。また王圻の「三才図会(サンサイズエ)」に記述のある「神魃」は、剛山という山に多く棲息し、人面獣身で手足が一本ずつしか無い姿で、神魃のいる所には雨が降らない。この神魃は魑魅の類である、とあり、神魃と神𩳁は同一のものを指していると考えられる。また鳥山石燕(トリヤマセキエン)の妖怪画集「今昔画図続百鬼(コンジャクガズゾクヒャッキ)」の「魃(ヒデリガミ)」の頁では、剛山に魃が住み、人面獣身、手と足が一本ずつ風の様に早く走り、魃の居場所には雨が降らない、と述べられている。
出典:
Wikipedia
神魔精妖名辞典
山海経動物記
作者ひとこと:
神𩳁のデザインは、山海経には人面獣身と述べられていますが、旱魃を起こす神魃の記述も合わせ、恐ろしく禍々しいイメージがあったので、手足が一本ずつの異形の姿の怪物を描きました。
0 件のコメント:
コメントを投稿