自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2019年9月9日月曜日

「百花仙子」



百花仙子(ヒャッカセンシ)

中国神話に登場する仙女(女性の仙人)。東の海上にある仙人達が住んでいる「蓬莱山(ホウライサン)」に住んでいる。百花仙子は李汝珍が中国清代に著した長編伝奇小説「鏡花縁(キョウカエン)」にも登場する。百花仙子は百人の花の精達を統括する花の神である。ある時、崑崙山(コンロンサン)にある全ての仙女を支配する最上位の女神「西王母(セイオウボ、サイオウボ)が催す蟠桃宴会(バントウエンカイ)に百花仙子は出掛けた。蟠桃宴会では「百鳥大仙」や「百獣大仙」が召集されており、余興に奇鳥や仙獣達を歌わせ舞わせた。この宴の席で月の女神である「嫦娥(ジョウガ、コウガ)」が百花仙子に「百花を一斉に咲かせるように」と言う。しかし百花仙子はこれを断る。この事で嫦娥は百花仙子に嫉妬心を抱いた。その後、天の星である「天星心月狐」が下界に生まれ変わり武則天(ブソクテン)という女性の皇帝となった。嫦娥は天星心月狐に教唆しており、武則天となっている天星心月狐は冬に「全ての花よ咲け」と命令した。その時、百花仙子は同じ仙女である「麻姑(マコ)」と外出して碁を打っていた。主人がおらず慌てふためいた百の花の精達は武則天の命令を恐れて全ての花を咲かせてしまった。その事を聞いた天上の最高神である「天帝(テンテイ)」は怒り、百花仙子と百の花の精達は陰陽を乱し、時ならずして咲き、地上の王に媚びたとして、罰として百花仙子と百の花の精達は下界の人間界に生まれ変わらせる流罪とした。百の花の精達は下界の中国や様々な国の人間の女性に生まれ変わり、百花仙子は秀才である文士「唐敖」の娘「唐小山」へ転生した。

出典:
Wikipedia ⇒「百花仙子」「鏡花緑 #内容」

作者ひとこと:
百花仙子のデザインは、頭や体から牡丹の様な花が咲いている女神の姿に描きました。

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