自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年4月2日木曜日

「美與利大明神」



美與利大明神(ミヨリダイミョウジン)<美与利大明神>

日本で信仰されている神で、宮城県石巻市に属する島、田代島の「猫神社」に祀られている。美與利大明神は島の漁師にとって大漁の守護神であり、この神は猫の神(猫神様)である。田代島ではかつて養蚕が行われていた為、蚕の天敵である鼠を駆除してくれる猫が飼われており、島民から大事にされていた。江戸時代後期に定置網漁の一種である大謀網(だいぼうあみ)が三陸海岸中部で興ると、それが隣接する仙台藩気仙郡(気仙沼)を経由して田代島にも伝わり、それが改良されて田代型マグロ大網となった。この経緯から、田代島沿岸での大謀網は気仙沼周辺から来る漁師と、田代島の島民によって営まれ、島内にいくつもの「番屋(作業小屋兼簡易宿泊所)」が設置された。すると番屋に寝泊まりする気仙沼の漁師達の食べ残しを求めて猫達が集まるようになり、漁師達と猫達との関係が密になって、漁師達は猫の動作などから天候や漁模様などを予想する風習が生まれた。また、田代島には猫神様(美與利大明神)が祀られる経緯となった話が伝わっている。ある日、漁師が船の錨を作る為、石砕をしていた時、飛び散った石が一匹の猫に当たり、瀕死の重傷を負わせてしまった。その事に心を痛めた網元が、今後の猫の安全と大漁を祈願して小祠を作って祀ったところ、大漁が続いて、漁師の海難事故も無くなった。その後も網元である阿部家がその小祠(猫神社)の神主を務め、毎年3月15日には猫神社にマグロと御神酒を供物として捧げていたのだと言う。この話には、少し違った説もある。ある日、大謀網を設置する為の重しの岩を漁師が採取していたところ、岩が崩れ、その崩れた岩が猫に当たり、猫は死んでしまった。この事に心を痛めた網元は、その死んだ猫を葬ったところ、それから大漁が続き、漁師達の海難事故も無くなった。その為、葬られた猫は猫神様(美與利大明神)となったという。

出典:
Wikipedia(「田代島」のページ)
PETomorrow

作者ひとこと:
美與利大明神のデザインは、屏風のある雲に乗っている招き猫の様な姿に描きました。大漁を招き寄せているイメージです。

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