自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年4月11日土曜日

「灰坊主」



灰坊主(アクボウズ)

日本の秋田県や岩手県に伝わる妖怪。秋田県仙北郡や雄勝郡では、灰坊主は囲炉裏の灰の中に住んでいる妖怪であるとされ、囲炉裏の灰をいじったり、囲炉裏の灰を掘ると灰坊主が現れるという。その事から、古より囲炉裏の灰をいじっていると「灰坊主が出る」と言って戒められた。灰坊主と言う名前の「灰(アク)」とは「灰(ハイ)」の事を意味しており、灰坊主の「坊主」は僧を意味する坊主ではなく、怪物を意味している。岩手県九戸郡では、風呂に2回入ったり、裸で便所に入ったり、一膳飯(一般的に一膳飯は仏様と同じだから不吉であるとされた)を食べたりすると、灰坊主が現れるとされ、それらの行為は戒められた。また岩手県九戸郡では炉の灰の中にいる妖怪は「天邪鬼」であるともされており、天邪鬼は炉の灰を掘ると出てくるとされている。秋田県にしろ岩手県にしろ、灰坊主が実際に現れたという伝承や話が確認されていない事もあって、灰坊主は囲炉裏の灰を悪戯してはいけないという教訓的な妖怪であると思われる。

出典:
Wikipedia
妖怪邸・妖堂 日記帳
日本妖怪大事典(角川書店)

作者ひとこと:
灰坊主のデザインは、体が囲炉裏の灰で出来ている妖怪の姿に描きました。

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