自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年4月22日水曜日

「倉ぼっこ」



倉ぼっこ(クラボッコ)

日本の岩手県遠野地方に伝わる妖怪。倉ぼっこは、蔵に棲んでいる妖怪で、蔵の守り神であるとされている。倉ぼっこは子供の姿の妖怪であるとされている。また、子供程の背丈をした全身毛むくじゃらの姿や、頭髪が体全体覆う程長い姿であると言われる事もある。この妖怪は、人間に危害を加えず、時には人間を助ける事もあるという。この倉ぼっこは「座敷童子」の一種であるとされ、座敷童子と同じように、倉ぼっこが棲んでいる蔵から離れて居なくなってしまうと、その倉ぼっこが離れた蔵がある家は、途端に家運が傾いてしまうという。倉ぼっこが姿を現す事は滅多になく、多くの場合は蔵の中で姿を見せず物音を立てるとされ、蔵の中で糸車を回す音や、お囃子の様な音を立てるのだという。民話研究家・佐々木喜善の著書「奥州のザシキワラシの話」では、倉ぼっこの名称を「クラワラシ」として、遠野一日市町の古屋酒屋という家の土蔵にいた蔵わらし(倉ぼっこ)の話がある。この蔵わらしは、人気のない蔵の中で異様な足音を立てたり、蔵の中に人が入ってくると、その人に「ほいほい」と子供の様な声で声をかけたという。民俗学者・柳田國男の著書「遠野物語拾遺」では、倉ぼっこの名称を「御蔵ぼっこ(オクラボッコ)」の名で述べ、遠野の村兵という家にいた御蔵ぼっこ(倉ぼっこ)の話がある。この家では、蔵の中に籾殻を撒いておくと、その後、蔵の中に小さな子供の足跡があちこちに残されていたという。後にこの家では、御蔵ぼっこが居なくなってしまい、この家の家運は少しずつ傾いたという。

出典:
Wikipedia
日本妖怪大事典(角川書店)

作者ひとこと:
倉ぼっこのデザインは、毛むくじゃらの体と、細い手足を持った姿の妖怪に描きました。

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