自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年11月4日水曜日

「狍鴞」


狍鴞(ホウキョウ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の北山経に記されている怪獣。狍鴞は、北山の鈎吾山という山に生息している獣である。この狍鴞は、人間の頭と羊の体という姿をしており、口の中には虎の牙と歯が生えている。また、この獣の脚の爪は人間の爪であるという。更に、この獣の頭に目は無く、その目は脇の下にある。この狍鴞は、人間の赤ん坊が泣く様な声で鳴く。狍鴞は、人間を食べる獣である。山海経の注釈を書いた、中国六朝時代の東晋の学者、文学者である「郭璞(カクハク)」は、この狍鴞を、中国神話の怪物または悪神である「饕餮(トウテツ)」と同じものであるとしている。前漢の政治家「東方朔(トウホウサク)」の著書「神異経(シンイキョウ)」の西荒経の中に「饕餮、獣名、身は牛の如く、人面、眼は腋の下にあり人を食べる」とあり、山海経に記述がある狍鴞との類似点が見られる。その様な事から、この狍鴞は、饕餮そのもの、もしくは、饕餮の一族であるともされている。

出典:
ピクシブ百科事典
プロメテウス
幻想類書
幻想動物の事典
神魔精妖名辞典
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
狍鴞のデザインは、山海経の挿絵にある狍鴞の姿を参考にして描きました。

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