2018年5月13日日曜日

「雷神」と「すねこすり」



雷神(ライジン、イカヅチノカミ)<雷様(カミナリサマ)、雷電様(ライデンサマ)、鳴神(ナルカミ)、雷公(ライコウ)>

その名の示す通り、雷電を起こす神である。鬼のような形相で、虎の皮の褌(フンドシ)を身に着けている。雷雲に乗って、背負っている太鼓とばちで雷を落とすという。日本では古くから、各地で雷神祭なるものも行われており、福島県のある地方では、毎年六日をその日として、休日にしていたとも伝えられる。また雷神祭は、昔、落雷のあった日を記念するために設けられたといわれているところもある。茨城県では、ことに山間部で、落雷によって枯れた木を「雷神様の木」と称して、伐(キ)ることを慎むという。昔、といっても五十年ばかり前の話だが、雷は雲の上に乗っており、音がするのは雷が太鼓を叩くからだと思われていた。また、雷が落ちるときは、人間のヘソを取りに落ちると信じられていたから、夏などに子供がヘソを出していると、「」「それっ、雷にヘソを取られるぞーっ」といって、大騒ぎになったものである。だから雷を避けるには音がしたらヘソを隠し、蚊帳の中に入って、線香を立てるのが、よいとされていた。

出典:
決定版 日本妖怪大全(講談社)

作者ひとこと:
アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』に登場した「かみなり」のデザインは、雷神の伝承を元にして描きました。髪や髭を濃く描いたせいで、バランスを取るために体毛も足しました。



すねこすり

岡山県に伝わる妖怪の一種。ある男が、急な用事ができて夜道を急いでいると、折悪(オリア)しく雨が降りだした。雨宿りをしていると約束の時間に遅れるので、やむなく雨の中を走りはじめたのだが、犬のようなものがまとわりつき、足がもつれて転びそうになった。うるさい犬めと、足元を見たが犬などいない。気のせいかと思ってまた走りだしたところ、やはり何かが足にからみついて、走るのを妨げる。男は、恐ろしさのあまり、今は何の用事でどこへ急いでいるのかも忘れ、夜の道を無我夢中で逃げ出したという。漫画家の水木しげるは、著書に、伝承としての「犬のようなもの」という記述を採用しているが、挿絵や漫画『ゲゲゲの鬼太郎』では、体を丸めて耳を伏せた猫の姿に描写しており、類似したデザインの猫の根付が知られている。水木が関わった映画『妖怪大戦争』(2005年版)でも、黄色と白の毛の塊で可愛らしい目をしたすねこすりが多数登場し、登場人物から「猫?」と言われるものの、水木の画ほどは猫に似ておらず、丸まりもしない。

出典:
Wikipedia
決定版 日本妖怪大全(講談社)

作者ひとこと:
すねこすりのデザインは、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』(6期)を参考に、可愛らしい外見で描きました。アニメ終盤で、傷口から妖気のようなものを発していたので、アニメ序盤で障子に映ったシルエットを、その傷口から出ているふうに描きました。

0 件のコメント: