自己紹介
このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。
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2020年2月3日月曜日
「塞坐黄泉戸大神」
塞坐黄泉戸大神(サヤリマスヨミドノオオカミ)<黄泉戸大神(ヨミトノオオカミ)>
日本の記紀神話(「古事記(コジキ)」と「日本書紀(ニホンショキ)」)に登場する神。古事記には「道返之大神(チカエシノオオカミ)」の別名として記されている。また日本書紀の第五段の一書(第六)には「泉門塞之大神(ヨミドニフタガリマスオオカミ、ヨミドニサヤリマスオオカミ)」とあり、別名として「道返神(チガエシノカミ)」の神名も併記されている。その他には同神を指すと思しき「泉守道者(ヨモツチモリビト)」という名称も見られる。火の神を生んだ「伊邪那美命(イザナミノミコト)」が女陰を火傷し亡くなった際、妻に会うため死者の世界である「黄泉国(ヨミノクニ)」へ「伊邪那岐命(イザナギノミコト)」は行くことにした。しかし、伊邪那美命の身体にはウジがわき、八つの雷神がまとわりついていた。その姿に恐れをなして逃げ出した伊邪那岐命に対し、伊邪那美命は「私を辱めたな」と「黄泉醜女(ヨモツシコメ)」や「黄泉軍(ヨモツイクサ)」達に後を追わせた。ついには伊邪那美命が自ら追ってきたので、現世と黄泉国の間にある「黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)」に千引石(チビキノイシ)を置いて、穴を完全に塞いでしまった。こうして現世と黄泉国は隔たり、行き来が難しくなってしまった。この岩に与えられた神名が塞坐黄泉戸大神である。黄泉の穢れが現世に湧き出るのを防ぐ神であり、塞の神(サイノカミ※村境や峠などに置かれる、外部からの疫病や悪霊などを防ぐ神)の源流とも考えられている。
出典:
Wikipedia(「神産み」のページ)
神魔精妖名辞典(「道返之大神」のページ)
図解日本神話(新紀元社)
作者ひとこと:
塞坐黄泉戸大神のデザインは、注連縄を張った大きな岩の姿に描きました。岩でもあり、神でもあるので顔があります。
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