自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年2月24日月曜日

「寄り神」



寄り神(ヨリガミ)

日本で信仰されている神。日本では古くから「寄り来る神」の信仰があり、その寄り来る神には二通りあって、「山から降り来る神」と「遠くの海上から寄り来る神」とがある。山間の人々は、死者は川を遡って山に鎮まると信じ、海辺の人々は、海上の遙か彼方に「常世国(トコヨノクニ)」の存在を思い、死者達は常世国で安住していると信じた。これらの死者達の霊=「祖霊」は時期を定めて、生前住んでいた元の故地に帰って来て、子孫からの祭りを受ける事になっており、今日でも正月と盆の年中行事として伝存している。正月に門松を立てるのは、山から祖霊を迎える為の標識であり、盆の精霊流しは、生前の故地に帰って来た祖霊を常世国へと送り返す信仰に由来する。また寄り神には祖霊とは違った信仰の側面があり、それは、浅瀬や岩場などの海浜に乗り上げた鯨「座礁鯨」などの海、または、海の向こうから辿り着いて漂着した漂着物を信仰したものである。海浜に座礁、漂着した鯨を指して「寄り神」と呼ぶ事もある。また「鯨寄れば、七浦潤す」や「鯨寄れば、七浦賑わう」などと言われ、日本各地に鯨が座礁、漂着して到来した事により、その地域が思わぬ副収入を得たり、飢餓から救われたりといった伝承が多く、特に能登半島、佐渡島、三浦半島でこの鯨の寄り神の信仰が残っている。また、海外からの漂着物(生き物の遺骸なども含む)の事を「えびす」と呼ぶ地域もあり、漁の時に、その様な漂着物を拾うと大漁になるという信仰もあり、この様に漁業の神で福の神である「恵比寿」には、寄り神としての側面もあるとされる。

出典:
Wikipedia(「えびす」のページ)
コトバンク

作者ひとこと:
寄り神のデザインは、注連縄を張った木の樽に入っている、両手に榊の枝を持った神の様な精霊の様な姿に描きました。この樽に乗って海の向こうからやって来るイメージです。

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