自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年2月1日土曜日

「黄泉軍」



黄泉軍(ヨモツイクサ)

日本神話に登場する妖怪、または怪物の様な存在。黄泉軍は日本神話において地下にあるとされる死者達が住んでいる死後の世界「黄泉国(ヨミノクニ)」に住んでいる悪鬼達である。黄泉軍という名前は「黄泉の国の兵隊」という意味であり、名前通り彼等は黄泉国に住む悪鬼の兵士達である。「古事記(コジキ)」によると、火の神「火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)」(火之夜藝速男神(ヒノヤギハヤヲノカミ)の別名)を生んだ際の火傷で死んだ伊邪那美命を取り戻す為に、死者の世界である黄泉国を訪れた伊邪那岐命は、伊邪那美命に「元の世界に戻れるかどうか、「黄泉神(ヨモツカミ、黄泉国を統治している神)」に相談してくるから、その間は決して私の姿を見ないでくださいね」と言われ待たされる事になった。しかし伊邪那岐命は姿を見てはいけないと約束したのにも関わらず、黄泉国の御殿の中に入って、伊邪那美命の腐り果てた姿を覗き見てしまい、その姿に恐れをなして逃げ出した。約束を違えられ、腐り果てた自分の姿を見られて辱められた伊邪那美命は、伊邪那岐命を捕らえる為に追っ手として「黄泉醜女(ヨモツシコメ)」達を差し向けたが、伊邪那岐命は蔓草の髪飾りの「黒御鬘(クロミカヅチ)」と「湯津津間櫛(ユツツマグシ)」という櫛の力によって黄泉醜女達を退けた。そこで伊邪那美命が次に追っ手として送り込んだのが、伊邪那美命の身体に纏まり付いていた八体の雷神「八雷神(ヤクサイカヅチノカミ)」と1500もの黄泉軍の軍勢であった。それらに追い掛けられた伊邪那岐命は「十拳剣(トツカノツルギ)」を抜いて後ろ手に黄泉の魔物達を牽制しながらも逃げ、なんとか黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)まで辿り着くと、そこに生えていた桃の木から三つ桃の実を採って、追い掛けて来る黄泉軍などの魔物に投げつけた。すると桃の実の持つ力によるものか、今まで追い掛けて来ていた黄泉軍などの魔物達は総崩れになって逃げ出した。

出典:
Wikipedia
神魔精妖名辞典
ピクシブ百科事典
図解日本神話(新紀元社)
カラー版 徹底図解 古事記・日本書紀(新星出版社)

作者ひとこと:
黄泉軍のデザインは鎧を身に付け、手が刀の様になっている骸骨の兵士の姿に描きました。

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