自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年2月16日日曜日

「家都美御子大神」



家都美御子大神(ケツミミコノオオカミ)<家都美子大神(ケツミコノオオカミ)、熊野坐大神(クマヌニマスオオカミ)、熊野加武呂乃命(クマヌカムロノミコト)>

日本において信仰される神の一柱で、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)で三社共通の祭神である、三柱の神々の内の一柱。特に、和歌山県田辺市本宮町本宮にある神社、熊野本宮大社では主祭神である。家都美御子大神は素戔嗚尊(スサノオノミコト)と同一視される。他にも家都美御子大神は伊邪那美神の事であるとする説や、家都美御子大神は五十猛神(イソタケルノカミ)の事であるとする説もある。また、家都美御子大神は菊理媛神(ククリヒメノカミ)と関係する神であるとする説もある。また、家都美御子大神と同一視される素戔嗚尊や五十猛神に関する神話として、「日本書紀」に、素戔嗚尊が多くの木種を持って天からやって来て、息子の五十猛神と、五十猛神の妹の神である大屋津姫命(オオヤツヒメノミコト)と枛津姫命(ツマツヒメノミコト)に命じて大八洲国一帯に木種を植えさせた結果、大八洲国に樹木が繁殖し、大八洲国は青山に被われる国となった。その後、大八洲国の植樹事業を終えた五十猛神は、熊野の地に住んだ。この事から熊野のある辺りを「木の国」と古くは呼んだが、後に改められて「紀伊国」となった、とある。その素戔嗚尊や五十猛神と同一視される家都美御子大神も樹木神であり、そもそも熊野の山や樹木の精霊としての性格を持っている神であるという説もある。他にも、太陽の使いとされる八咫烏(ヤタガラス)を神使とする事から、家都美御子大神は太陽神であるとする説や、かつて熊野本宮大社は、熊野川、音無川、岩田川に挟まれた中洲「大斎原(オオユノハラ)」に鎮座していた事から、その熊野本宮大社の主祭神、家都美御子大神は水神であるとする説もある。また、神仏習合において、家都美御子大神の本地仏(神の正体とされる仏)は阿弥陀如来であるとされる。

出典:
Wikipedia(「熊野権現」「熊野本宮大社」のページ)
週刊 日本の神社 第3号「熊野三山」(デアゴスティーニ・ジャパン)
「日本の神様」がよくわかる本(PHP文庫)

作者ひとこと:
家都美御子大神のデザインは雲の様な頭髪と身体、木の板を繋ぎ合わせた様な鎧を付けた姿の神に描きました。

0 件のコメント:

コメントを投稿