自己紹介
このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。
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2020年2月21日金曜日
「日前大神」
日前大神(ヒノクマノオオカミ)
日本において信仰される神の一柱で、和歌山県和歌山市にある神社、日前神宮に主祭神として祀られている。日前大神は「日像鏡(ヒガタノカガミ)」という鏡を御神体として奉祀されている神である。この日像鏡とは、「岩戸隠れ」の神話において、天照大御神(アマテラスオオミカミ)が岩窟に閉じ籠ると、世界が闇に包まれてしまった。これを解決する為に、知恵を司る神「思兼命(オモイカネノミコト)」の発案によって様々な儀式が行われるが、「石凝姥命(イシコリドメノミコト)」という女神による鏡の鋳造も、その一環であった。石凝姥命は高天原にある「天香山(アメノカグヤマ)」から採取した銅で鏡を作った。そうして石凝姥命が造った鏡「八咫鏡(ヤタノカガミ)」は三種の神器の内の一つであり、天照大御神の御神体として伊勢神宮の内宮に奉安されている。その八咫鏡を造るに先立って石凝姥命が造った鏡が二枚あり、その二枚の鏡を「日像鏡」と「日矛鏡(ヒボコノカガミ)」という。その二枚の鏡の内、日像鏡を御神体として日前大神は奉安されており、天照大御神の御神体である八咫鏡に先立って造られた鏡である事から、その日像鏡と、日像鏡を御神体とする神である日前大神は、天照大御神の前霊(サキミタマ)であるとされ、多くの人々から尊崇されている。また、日前大神は天照大御神の別名であるともされる。しかし日前大神が天照大御神の別名とされる事については諸説あり、日前大神が天照大御神の別名では無いとする説では、日前大神は天照大御神の御神体である八咫鏡と同等のものとされる日像鏡を御神体としている事から、日前大神はそれだけ重要な神とされ、準皇祖神の扱いを受けていた神であるとする説がある。また、日神(天照大御神)に対する「日前」大神という名称からも、特別な神であると考えられている。また、伊勢国が大和国への東の出口に対して、日前神宮は西の出口にある為、伊勢神宮とほぼ同等の力を持っていたとする説もある。
出典:
Wikipedia(「日前神宮・國懸神宮」のページ)
日前神宮・國懸神宮 公式サイト
週刊 日本の神社 第90号「日前神宮・國懸神宮」(デアゴスティーニ・ジャパン)
作者ひとこと:
日前大神のデザインは、日像鏡を御神体としている神なので、頭が鏡の様な、体に勾玉を付けた機械的な姿の神に描きました。
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