自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2019年6月27日木曜日

「夸父」



夸父(コホ)

古代中国の神話に登場する巨人(または巨人の部族の名前)。夸父は炎帝神農(エンテイシンノウ)の子孫であり、神農の子孫である大地を統括する地母神・后土(コウド)の生んだ信という者が生んだのが夸父である。夸父は北方の地にある、その頂が天まで届く大きな山・成都戴天に住んでいた。夸父は両耳に一匹ずつ黄蛇を耳飾りとして付け、右手に青い蛇を持ち、左手に黄色い蛇を持っている。夸父という名前の「夸」は「誇」に通じ、名前は「自らを誇大評価する男、驕る男」の意味である。名前の通り夸父は大いに自分の力量を過信しており、それに驕り、ある時夸父は太陽と競争しようと思った。夸父は太陽を追って原野を走り続け、とうとう太陽を太陽が沈む谷まで追い詰める事が出来た。しかし夸父は喉が渇いたので、水を飲みに黄河に行き黄河の水を全て飲み干したが足りず、更に渭水に行き渭水の水を全て飲み干したが、これでも喉の渇きを癒すには足りなかった。そこで北方にある大澤という千里四方もある湖に行って湖の水を飲もうとして大澤に行こうとしたが、その途中あまりの喉の渇きで死んでしまった。夸父は杖を持っていたが、夸父が死んで捨てられたその杖から木の芽が繁茂して、杖は広大な桃の木の林になった。また三皇五帝の一人・黄帝と炎帝神農の子孫である神・蚩尤(シユウ)が争った涿鹿(タクロク)の戦いでは夸父は蚩尤側に付き、黄帝側と戦った。しかし最後は黄帝側の女神である黄帝の娘・魃(バツ)に倒されて殺されたとも、黄帝に直属していた鷹(タカ)の様な翼を持つ巨大な竜・応竜に倒されて殺されたともされる。

出典:
Wikipedia
プロメテウス
神の文化史事典(白水社)

作者ひとこと:
夸父のデザインは、両耳に一匹ずつ蛇を付け、両手にも一匹ずつ蛇を持った巨人の姿に描きました。

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