自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2021年11月4日木曜日

「ラジャ・オントグ」


ラジャ・オントグ

インドネシア、マレーシア、ブルネイの3カ国の領土であるボルネオ島に居住する先住民族であるダヤク族に伝わる精霊の一種。このラジャ・オントグの機能は、人が人生の新たな段階に入った時に、その人に神の救済としてラジャ・オントグが贈り物をする事にある。このラジャ・オントグの贈り物は、人が人生の新たな段階に入った時に行われる行事の際に立てられる「生命の樹」からくるものとされる。ラジャ・オントグの正式な名前を「ラジャ・マンドゥルト・ブラウ、カナロハン・バトアグ・ヒンタン、ラジャ・バラワグ・ブラウ、カナロハン・バパゲル・ヒンタン(金を作る主、宝石を作る君主、金の戸口の主、宝石の垣根の君主)」という。つまりラジャ・オントグは、金や宝石を作るが、(戸口や垣根によって)それに容易には触れさせない神、または精霊である。このラジャ・オントグは、天上界の川「バニセホ・ブラウ、バキラト・ヒンタン(金の雷、宝石の稲妻)」というところに住んでいる。

出典:
神様コレクション
東洋神名事典(新紀元社)

作者ひとこと:
ラジャ・オントグのデザインは、ヤスデと人間が合体した様な姿の神、または精霊に描きました。

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