自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2021年11月16日火曜日

「マリガンガ」


マリガンガ

インドネシア、マレーシア、ブルネイの3カ国の領土であるボルネオ島の中央部、カヤン川上流のアポ・カヤン高原に起源を持つ民族であるカヤン族の伝承に登場する冥界の番人。カヤン族の伝承によれば、人間の魂は死後「ロングマラン」という大河の岸にたどり着く。大河ロングマランには一本の丸木で出来た橋が架かっており、死んだ者達の魂はこの橋を渡らなければならない。しかし、この丸木橋を怪力の大男のマリガンガという番人が常にこの丸木橋を揺さぶっている。生前に戦で敵の生首をとった勇者か、首狩りに参加した証拠の手に刺青がある者は難なく、この丸木橋を渡る事が出来るが、そうでない者達は丸木橋から振り落とされて、ロングマランの水中にいる怪魚の餌食となってしまう。

出典:
幻想動物の事典
幻想世界神話辞典(「ロングマラン」のページ)

作者ひとこと:
マリガンガのデザインは、全身の血管や皮膚の下にある筋肉が浮き出ている鬼の様な姿に描きました。

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