自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2022年7月22日金曜日

「ネメシス」


ネメシス

ギリシア神話に登場する女神。ネメシスは、人間が神に働く無礼「ヒュブリス」に対する、神の憤りと罰の擬人化である。「ネメシス」の語は元来は「義憤」の意である。この女神は擬人化による成立のため、成立は比較的遅く、その神話は少ない。ネメシスは主に有翼の女性として表される。ヘーシオドスの「神統記」では、ネメシスは夜の女神「ニュクス」の娘とされる。神話によると、主神「ゼウス」はネメシスと交わろうとしたが、ネメシスは色々に姿を変えて逃げ、ネメシスがガチョウに変じたところ、ゼウスは白鳥となって遂に交わり、ネメシスは卵を生んだ。この卵を羊飼いが見つけてスパルタの王妃「レダ」に与え、この卵から「ヘレネ」と「ディオスクーロイ」が生まれたとされる。ただしゼウスがこの時、白鳥となって交わったのはレダであるという伝承もある。また、ニュンペーの「エーコー」の愛を拒んだ「ナルキッソス」に罰を与えたのはネメシスであるとされる。ネメシスの最も知られた神殿はアッティカ北部のラムヌースにあり、彫刻家・ペイディアースの刻んだネメシスの神像があった。ここでのネメシスは「アルテミス(狩猟・貞潔の女神)」に似た性格の女神とされ、「ラムヌースの女神」とも呼ばれた。またボイオーティアではアドラーストスが始めたとされる「ネメシス・アドラステイア(遁れることの出来ない者)」、すなわち必然のネメシスの崇拝があった。ギリシア悲劇においては、「アーテー(狂気の神格化の女神)」や「エリーニュス(復讐の女神た)」らと似たような役割、神罰の執行者としてしばしば言及される。アテナイではネメシスの祭り「ネメセイア」が行われた。これは十分な祭祀を受けなかった死者の恨みが、生者に対して向かわぬよう、執り成しを乞う事を主な目的とした。スミュルナで崇拝されたネメシスは、二つの姿を持つものとされ、アルテミスより「アフロディーテ(愛と美と性を司る女神)」に似た性格の女神であった。この二重性の起源は不詳であるが、ネメシス自体の性格の二重性(復讐をなだめる恩恵をほどこす側面と、呵責のない復讐者)、あるいはスミュルナの市が新旧二つの部分からなっていた事の反映であるとも推測される。

出典:
Wikipedia

作者ひとこと:
ネメシスのデザインは、手に稲妻と水仙の花を持った女神の姿に描きました。

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